ラフティングと腰痛

ラフティングに参加するにあたって、腰痛持ちの方は、「ラフティングってアクティブな動きをするので、大丈夫かな?」と心配されると思います。

そんな方に向けて、ラフティングと腰痛についての情報を提供いたします。


実は、私も腰痛を過去に患っていました。病院にいくと、レントゲンを撮ったあと、ドクターから「椎間板ヘルニアですね」と診断されました。なので、ラフティングのインストラクターとして皆さまを川に案内する身ではありますが、時に、腰が痛くなるので用心しながら、また、どういう時に痛くなりやすいか、私の経験談ではありますがご紹介いたします。

まず、なんといっても心配なかたは、医師の診断を受診してください。それがもっとも安全でベーシックな対応だと思います。

そのうえで、私も時より腰が痛くなったときに、接骨院や今ではよく見かける民間のマッサージ店に通い、腰のマッサージを受けます。行くと、よく、腰の右が凝っていますねと言われます。

マッサージを受けると、筋肉がほぐれるのか、軽くなった感じで症状がよくなります。

時には、マッサージと針を同時で行うと、神経系に作用するのかより身軽になった気がします。おさいふも身軽になりますが、私の行っているところでは、マッサージと針と整体で、3600円ほどで30~40分の施術となります。

そのうえで、

ラフティングを行うときに私が気を付けていることや皆さまに注意して頂きたいことをお伝えします。

なんといっても一番、腰に悪いと思われるのは、ボートを運搬するときです。ボートの周りには、セーフティラインと呼ばれるロープが張り巡らせてあり、時折、ボートをみんなでそのロープを持ち膝の高さまであげて運びます。



ボートの重量は、50から70kgで、複数人で持つので、4人で運ぶなら15キロほど、6人で運ぶなら10キロほどの重量となります。但し、持つときに片側にだけ荷重がかかる状態で持ち上げて運ぶので、腰の悪い人には、やめたほうがいいもしくは要注意な動きとなります。

よって、腰の悪いかたは、ボートの担当インストラクターに腰が悪い旨を伝えて、そして、このボートを運ぶ動作を控えるようにしてください。

これがもっとも重要な項目だと思います。

そして次は、

ボートに座り漕ぐ時ですが、慣れているからかも知れませんが、個人的には、それほど大きな心配をしていません。

あえて言うならば、後ろ漕ぎをするときに無理に腰をねじって、そして腰に力を入れて漕ぎすぎないこと

そして、ボートを漕ぐ時に特に1日コースでは、右側で漕ぐ事と左側で漕ぐ事、左右両方向で漕いで片方側ばかりを疲れさせないようにすることもよいと思います。

半日コースでは、実際にラフティングボートに乗って本当に漕いでいる時間は、トータル1時間ほどなので、それほど心配はないかも知れません。

ボートに乗る前に、腰のストレッチをしておいたり、ラフティグ中も時折、腰を左右に回して腰の筋肉を伸ばしたり、前後ろに反らすなどしてください。

激流区間で漕ぐ時と緩やかな流れで漕がないときの、メリハリの時間がラフティング中にはありますのでその時間を活用してください。

また、ラフティングが終わった後の、ストレッチや帰ってからの湿布やマッサージなどでケアも有効です。

無理せずにボートを運んだり、無理な動きで漕いだりせずに、体調を整えてラフティングを楽しんでください。

腰痛予防(安静は世界の非常識)日本理学療法士協会