経済学の考え方にサンクコスト(埋没費用)というものがあります。
さて、問題です。
あなたは、前々から行きたかったコンサートの前売りチケットを1000円で購入しました。このコンサートの価値をあなたは少なくとも 5000円以上と見なしています。
コンサート当日、会場でポケットをいくら探してもチケットはどうやら落としてしまったようで見あたりません。
当日券は、何と、前売り券の約5倍の5000円もします。
さてあなたはこの前売り券を購入してまでコンサートを見ますか?
前売り券を無くした上、5倍もする当日券なんて買わないと思ったかたもいるとは思いますが・・・・
サンクコストの概念を考慮して合理的に判断すると買いです。
その理由は、失った前売り券のチケットは、コンサートを見ようが見まいが、いずれにせよ回収出来ない費用。サンクコスト(埋没費用)です。沈んでしまって回収することが出来ない費用なので、意思決定をするにあたって考慮しなくてよい費用です。
よってあなたは、コンサートは5000円以上の価値があると思ったのだから、合理的に考えると当日券5000円なら買いということになります。
サンクコストの概念を考慮しないと、合計6000円払ってまで見るべき価値があるのか考えたり、感情論なら当日券が前売り券の5倍もするなら絶対見ないという人もいるかも知れません。
参考になりましたでしょうか?