西郷南洲翁の遺訓を読みました。
心を動かされたところを記載します。
遺訓七
事大小と無く、正道を踏み至誠を推し、一時の策謀を用う可からず。人多くは事の指支ゆる時に臨み、策略を用いて一旦その指支えを通せば、跡は時宜次第工夫の出来るように思え共、策略の煩いきっと生じ、事必ず敗るるものぞ。正道を以てこれを行えば、目前には迂遠なる様なれ共、先きに行けば成功は早きもの也。
一時の策を弄するのでなく正道を進み至誠をつき通す。こうありたいと思いました。
策を弄して回避するのでなく、目の前は遠回りに見えても正道を進むことが結局は近道です。
「正道を踏み至誠を推し、一時の策略を用う可からず」
日常に当てはめて日々反芻します。
また遺訓五の「幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し」を読んで、何度か島流しにあったり、死線をさまよいつつ
志を高めて来た西郷さんの凄さを感じました。